奈良と大阪を結ぶ道に国道308号線の暗峠があります。
正確には、峠付近が通行困難です。
もうひとつは、十三峠ですが、こちらはなんとか通れます。
いずれも、先人は歩いてのぼっていた訳で、そんな事を考えながら訪れるとよいと思います。
暗峠(くらがりとうげ)
名前からして、なんとも興味深々の峠。
信貴生駒スカイラインの真下を国道308号線が交差します。
石畳(大きな石)になっていて、タイムスリップしたようです。
大阪側からは急こう配なので、「奈良側から大阪へ」をお勧めします。
昔の地図では、国道308号線はこのあたりで途切れていました。
十三峠(じゅうさんとうげ)
今回は、奈良から大阪府の八尾市へ峠越えする順序でご紹介します。
道路の幅はあまり広くないので気をつけてください。
この道路も信貴生駒スカイラインと交差し、下をくぐります。
峠には、展望スペースがあり、大阪側の景色が眺められます。
峠を越えて、しばらく下ると、途中水呑地蔵院がある道と分岐します。
自転車の方もよく見かけます。体力の素晴らしさに頭が下がります。
水呑地蔵院
奈良から十三峠を越えて、しばらく下ると、途中水呑地蔵院がある道と分岐します。
「みずのみさん」と呼ばれる水呑地蔵院があります。
何度も通り過ぎているので、一度行ってみました。
眺めの良い所で、たくさんの人が訪れてました。
クルマではなく、歩いて登って来られてる人も多いようでした。
空海が峠を越える旅人の為に祈願して得た霊水ということです。
確かに、旅にかかせないものと言えば「水」です。
その昔、旅人たちは「みずのみさん」をありがたがっていた事でしょう。
玉祖神社(たまのおやじんじゃ)
十三峠を大阪に下り2つ目の大きな分岐点を曲がると、左手に玉祖神社があります。
見晴らしの良い神社で、夜は夜景が綺麗です。
玉祖神社の長鳴鳥(ながなきどり)
神社では、にわとりを飼っておられます。
天照大見神が天の岩戸から出てもらう為に、この鳥を鳴かせたそうです。
玉祖神社の楠の木
神社にあがる石段の右手に大きな楠の木があります。
大阪府の天然記念物になっているそうです。
玉祖神社の水仙
玉祖神社の駐車場の奥に、水仙の「お花畑」があります。とても綺麗で心がなごみました。
お世話をされている方々に感謝します。
また訪れてみたいと思っています。
心合寺山古墳(しおんじやまこふん)
十三峠から八尾に下ってくると、東高野街道(旧 国道170号線)の手前に古墳があります。
前方後円墳で、国の指定史跡。
レプリカの円形埴輪なども並べられていて、とても綺麗に整備されていました。
古墳の堀は、古墳の右と左で分けられているので、周りをぐるっと囲むものとは違います。
「ハニワこうてい」というキャラクターがなかなか楽しいです。
生駒山麓の景観とともに、なぜか落ち着くところです。