国境の駅ポートボー、思いがけない地での忘れられない出来ごと

バルセロナから日本への直行便がなかった事や、いろんな国を見て回りたいという気持ちから、帰国便の空港はフランスのシャルル・ドゴール空港でした。

どきどきしたリコンファームもなんとかおわり、あとは数日後の飛行機に乗るだけとなりました。

ところが、また思い出に残る出来ごとを起こしてしまったのでした。

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パスポートコントロール

バルセロナから夜行に乗ってスイスは向かいました。

そのあとTGVに乗ってパリに行く予定でした。

列車の中には日本人の旅行者もいて、なごやかな雰囲気の中、国境にさしかかりました。

その時、私は真っ青になるほどの恐怖を感じ「ぞーっと」しました。

そうですパスポートがないのです。

一瞬、なにが起きているのかわからず、しばらくは冷静になれませんでしたが、なんとかそのわけがわかりました。

バルセロナのホテルで、預けたパスポートを返してもらってなかったのです。

少しは落ち着いたものの、どうしたものか考えてました。

国境警備?の人が来られて「今夜はここ(フランス側のセルベレ)に泊まるしかない。郵便で送ってもらうか取りにいくかだ。」と言われました。

夜遅くに、フランスの見知らぬ駅(ま、どこも見知らぬ土地ですが)でしゃべれないフランス語、、、

幸い?スペインの人の人だったので、なんとか事情を話して、列車が引き返すスペイン側のポートボーに戻してもらえる事になりました。

私が、訳のわからないスペイン語で必死に訴えたからか、途中からニコニコ聞いてくれるようになりました。

ここでも、スペインの人の陽気な民族性に助けられたように思います。

海沿いの素敵な街Portbou (ポートボー)

列車は、スペイン側へと戻って行きます。

心細いとは言え、スペインならなんとかなります。

夜通し起きてても朝は来るし、列車さえあればそのままバルセロナに戻る事も出来ます。

駅員さんに、ホテルがないか聞いて、紹介してもらい、おしゃれなホテルを見つけました。

こんな時間からだけど一晩泊めて欲しいと伝え、パスポートがない事も伝えました。

にっこり笑って、中へ入れてくれました。

バルセロナのホテルに電話して、パスポートを確認し、明日取りに行くと伝えました。

翌朝は、朝食をいただき、少し海岸をぶらぶらしてから列車に乗りました。

バルセロナのバルで食事を!

サンツ駅に着いた私は、ホテルへパスポートを取りに行き、ホテルのおじいちゃんにも二度目のお別れを言いいました。

バルのマスターのラモンとは、昨日別れたばかりだったので、私の姿を見るやいなや驚いていました。

列車で知り合いになった人達を連れて行き、三人でバルで食事をし、それぞれのいろんな旅の話を語りあいました。

ほんとうに、いろんな人のおかげで旅行が出来ている事に感謝し、デジャブーのような夜の列車に乗り込みました。

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