パリに着いてから、すべてがうまく行かないように思えました。
ホテルにチェックインし、部屋で落ち着きを取り戻し、夕暮れを楽しむべくシャンゼリゼ通りを歩いていました。
暗くなってライトアップされた凱旋門は、かなりの迫力でした。
世界的に有名なパリ、その凱旋門の前に立っている事を考えると、これまでのヨーロッパ旅行のラストの地にふさわしいように思えました。
パリの灯り
黄色い灯りが迎えてくれ、だんだんと気持ちが楽になりました。
シャンゼリゼ、ひとりで歩くのは悲しい気もしましたが、ライトアップされた凱旋門や、おしゃれなお店を見ているうちに、不安は解消されました。
フランス語がわかるようになりたい
日本の学校の教育では、英語第一主義です。
もちろん、それは間違いではありません。
しかしながら、全世界をみるとスペイン語を公用語としている国が英語圏の次に多く、昨今の日本でもそれは多くの人に知られるようになりました。
このヨーロッパの旅で思った事、それはイギリス以外のヨーロッパ大陸では、フランス語が英語よりも通じる場合が多かったということ。
ラテン語という意味では、発音こそ違いますが文字にしてみると似ている場合もよくあります。
フランス語に対する少しの知識があったなら、パリに来て「半泣き」にならずにすんだのではないでしょうか?
なぜなら、立場を逆にしてみればわかります。
日本でも、全く日本語を話せない旅行者より、カタコトでも日本語を話す外国人の方が親しみがわきますよね。
ですから、旅行先の、その国の言葉を少しでも使う事が大変重要な事のように思います。
列車の中で知り合ったスペインのおばあちゃん
バルセロナからジュネーブまでの列車の中で、おばあちゃんと向き合って座っていました。
おばあちゃんは、イタリアに住む孫と娘夫婦に会いにいくようで、とても嬉しそうでした。
スペイン人とイタリア人の結婚は、言葉もよく似ているからめずらしくないと話してました。
シャンゼリゼのレストラン
ひとりで高級な店に入る気もしないので、いろんな店を探して歩きました。
ちょうど、よさそうな店があり店員さんがドアをあけてくれました。
フランス語はわからないと説明し、テーブルに座ってメニューを渡されました。
英語のメニューで、なんとかわかる料理がありました。
店員さんは、英語が話せるようで、店を出るまで時々話しかけてくれました。
この時も、言葉のすばらしさを感じました。
お互いの母国語を話さずに、英語という言葉を使って少しではあるけれど理解しあえるという事。
フランスに来て、言葉の大切さを知り、接客業の人のやさしさにふれたパリの夜でした。