水道橋はヨーロッパを思い出す景観のひとつで、よくも遥か昔にこのような橋が作られたものだと感心してしまいます。
「悪魔の橋」と呼ばれるのもうなずけるような気がしますが、そこには伝説が語り継がれていて、なかなか興味深く思いました。
セゴビアの水道橋は、その高さと長さで知られ、「セコビア旧市街と水道橋」として世界遺産に登録されています。
セゴビアの魅力
標高1000メートルの高原で、マドリードからもそれほど遠くありません。
11世紀以降、カスティーリャ王国の中心都市として栄え、古代ローマからの歴史を感じる事の出来るすばらしい場所です。
セゴビアの水道橋
高さ30メートル、全長728メートルで、スペインの水道橋では最も長いと言われています。
128ものアーチがあり2万個以上の花崗岩で出来ているそうです。
紀元前80年にローマ帝国がセゴビアを制圧し、都市を整備したひとつが「セゴビアの水道橋」です。
悪魔の橋と呼ばれる水道橋の伝説
遠い泉まで水を汲みにいくのが大変だった美しい娘が、悪魔と交わした約束の話です。
「水を運ぶ橋を一晩で作ってくれたら、あなたの言う事を聞きます」
悪魔は喜んで懸命に石を運び水道橋を作りました。
最後の石をはめ込むところで
「もう夜があけたわ、約束が違うわ」と娘が言いました。
というおはなしです。
これは、なんか悪魔が「懸命な男」に見えて、同情します。
セゴビアのアルカサル
ディズニーの白雪姫のお城のモデルになったと言われています。
「セコビア旧市街と水道橋」の一部として世界遺産に登録されています。
川に囲まれていることから、要塞に適した高台に立つお城です。
セゴビア大聖堂
スペイン最後のゴシック様式で建てられた大聖堂です。
200年以上かけて建築された大聖堂はセゴビアの中心地マヨール広場にあります。
スカートを広げたような気品ある外観から「カテドラルの貴婦人」と呼ばれています。
フェリペ2世が王宮をマドリードに移したあと、牢獄として使われていた時代もあるそうです。ひぇ~
ラ・ベラ・クルス教会
中世ヨーロッパで活躍した修道騎士団であるテンプル騎士団によって建てられた教会で、めずらしく変わった12角形をしています。
セゴビアにあるカピトリーノの雌狼
有名な子育てをした雌狼の伝説の像がセゴビアにもあります。
テヴェレ川に捨てられたロムルスとレムスの双子の兄弟の話です。
その後、羊飼いに育てられ、自分達が捨てられた地にローマを築くという話です。
ローマのシンボルは、セゴビアにもあり歴史を物語っています。