大寒の寒さも過ぎ、最近では寒暖が激しくなりどこか異常気象を感じますが、春は確実にやってきます。
雪の下でじっと春がくるのを待っている植物は、必ず同じ場所で顔をみせてくれます。
そんな時、自然のすばらしさを感じると共にやさしい気持ちになり、元気をもらえる気がします。
人によっては花粉症や大気汚染などで、頭の痛いシーズンかもしれませんが、毎日の生活の中で「春」を見つけるときっと嬉しくなると思います。
春の訪れ
雪の下から顔を出すふきのとう
信州にいたころ、春を感じるのはいつも雪解けとふきのとうでした。
日当たりのよい場所は、だんだんと雪解けがすすみ、そこにひょこっと顔を出すのがふきのとうだったのです。
まさに「顔を出す」と言った表現がピッタリだったと思います。
天ぷらにしても良し、刻んでお味噌汁にいれても良しと教わりましたが、あのころは「独特のにがみ」が少し苦手でした。
それでも、年々この「独特のにがみ」が好きになったのを思い出します。
湿原で毎年会えたザゼンソウ(座禅草)
湿原の春は、ザゼンソウを見るのが好きでした。
座禅を組んでいる僧侶に見えることからついた名前です。
この不思議な植物を見た時、変わってるなぁ~としか思わなかったのですが、毎年目にするようになると、「また会えたね!」と声をかけたくなるようなかわいらしさがありました。
植物に対する愛情は、この時がはじめてかもしれません。
ネコヤナギはとてもかわいい
ねこのしっぽに似ていることからついた名前だそうですが、とてもかわいらしいフワフワとしています。
堅く赤い冬芽のしたから、ふわふわの花をさかせます。
山のせせらぎを聞きながら見つけられるといいですね。
タラの芽は最高にうまいと思った
信州のそば屋さんで、「たらの芽あります」という張り紙を見たとき、なんの事かわかりませんでした。
「タラの目」でもないし、張り紙のメニューということは、旬のメニューなんだろうなぁ~と思っていました。
ある日、スーパーで買い物をしていると、野菜売り場で「タラの芽」が売られていました。
ちいさなパックに入っていましたが、その割には高かったと思います。
最近では、あまり食べなくなりましたが、信州にいる時は毎年食べてました。
冬のタラの木は、まるで棒のようで、まわりにトゲトゲがあります。
冬の寒さの中じっと春を待っていた「タラの芽」には申し訳なかったのですが、一番おいしいのを食べてました。
もちろん、二番目、三番目の芽が出るので「タラの木」は大丈夫です。