アンダルシア地方にあるコルドバは、後ウマイヤ朝の中心地として栄えました。
コルドバは歴史的にみて、イスラム文化の中心地として栄えた時代があり、建物にもその影響がみられます。
現在は、「コルドバ歴史地区」として世界遺産に登録され、美しいメスキータやアルカサルなどがあるスペインを代表する観光地です。
コルドバとグアダルキビル川
アンダルシアを流れるグアダルキビル川は、全長657メートルでアラビア語で「大いなる川」という意味に由来しているそうです。
美しい川があって、橋があり、そのまわりに美しい建造物がある。
まさに、歴史が築きあげたすばらしい景観だと思います。
ローマ橋
グアダルキビル川にかかる石の橋で、長さは230メートルで16のアーチがあります。
橋は、ローマ時代に架けられ、その後イスラム時代も、カトリック時代も何度も修復をされていますが、美しい姿を維持しています。
橋を挟むようにメスキータとカラオーラの塔があります。
カラオーラの塔
イスラム時代の要塞として建てられたもので、現在はコルドバを紹介する歴史博物館になっています。
頂上からは、コルドバの景観を眺めることができます。
メスキータ
メスキータと呼ばれる、コルドバの聖マリア大聖堂は、ローマ橋を渡ったところにあります。
1236年、レコンキスタによって再びキリスト教がコルドバを奪還し、イスラム教のモスクにカトリックの礼拝堂を作るなどして融合させたようです。
アーチに彩られた空間
850本ものアーチが並んでいますが、そのアーチは2段になっています。
スペインのメリダにある水道橋を模したと言われるアーチは、赤い煉瓦と石灰岩で出来ています。
オレンジの木の中庭
モスクとして使われていた頃は、沐浴の場でもあったようです。
今は、オレンジの木がある中庭として、回廊に囲まれています。
コルドバのアルカサル
アルフォンソ11世によって建てられ、その後も王族の宮殿として使われてきましたが、牢獄になった時代もあるようです。
キリスト教徒の王たちのアルカサルと言われているのは、アルフォンソ11世がキリスト教徒だった為で、イスラム建築とを融合させたものです。
なんといっても庭園が見事ですし、塔に登ることもできるのでコルドバを見晴らせます。
花の小道
白い壁に花が飾ってある写真を見たことがあると思います。
人はなぜか、どうもこの白い壁の家が好きなようです。
細い路地ばかりの美しい小道、今は観光地として人気があります。