セビリアの理髪師というオペラで、小さい頃にセビリアを知りました。
当時は、どんなところだろうと思っていましたが、その後ずっと思い出す地名になりました。
ヨーロッパは、クラシックやオペラなどがきっかけで訪れる人も多いと思います。
音楽がいざなってくれる旅も楽しいのではないでしょうか?
セビリアは見どころ沢山
ベラスケスやムリーリョという美術の巨匠を生んだセビリアは、街の建造物にも独特の美しさが特徴です。
大聖堂とヒラルダの塔
イスラム教のモスクの跡地に建てられた大聖堂は、スペインでは最大、ヨーロッパ(世界)では3位の規模で、イスラム文化のあとを残す素晴らしいものです。
大聖堂の中には、コロンブスの棺がおさめられています。
イスラム時代のミナレットが印象的で、高さ70メートルの「ヒラルダの塔」から街を一望できます。
この塔は、尖塔の先がカトリック教会として付け替えられています。
塔の先端に立っている「ヒラルディーヨ」は、盾と椰子(やし)の木をもっていて風見鶏になっています。
トリアナ橋
イサベルⅡ世橋の通称名であるトリアナ橋は、とても美しい形をしています。
観光の名所に疲れたら、セビリアの街を楽しみましょう。
川のほとりは、なぜか落ち着く場所で、それは全世界共通のようです。
人は、水辺に集まり、水辺の周りには世界的な景観が生まれます。
スペイン広場
1929年に開催された万国博覧会、イベロ・アメリカ博覧会の会場として使われました。
スターウォーズのロケ地にもなったセビリアのスペイン広場は、とても広くヨーロッパの他の広場とは少し違ったものとなっています。
円を描くような建物とそれに沿うような堀があり、ボートにも乗れます。
中央には、すばらしい噴水があり、目が回るような広さです。
タイル画やタイルの装飾がすばらしく、スペインの各都市の地図と絵画が描かれています。
黄金の塔
グアダルキビル川のほとりに立つ「黄金の塔」は12角形で作られています。
現在は海の博物館として使われていて、この塔の形がなぜか郷愁を誘います。
アルカサル・デ・セビリア
今もスペイン王室が使用している建物で、「セビリアの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館」の一部として世界遺産に登録されています。
イスラム時代の城をレコンキスタ以降にカトリックの王が改築していった為、イスラムとの融合が見事です。
特に、ペドロⅠ世がアルハンブラ宮殿に憧れてイスラム風に作ったと言われています。
ムデハル様式とは、カトリック建築にイスラム起源の要素を用いるとのことで、そのため職人はアルハンブラから招いたとも言われています。