テルマエの跡地を教会に、それはローマの共和国広場にあった

ローマには、いろいろな遺跡や建造物、美術館に教会がありますが、この建物はまさに独特です。

それもそのはず、浴場遺跡の跡を教会として使っているからです。

その発想もさることながら、建物の造り方も斬新です。

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共和国広場

「ローマの休日」のシーンとしてもなつかしい場所ですが、その昔、エゼドラ広場と呼ばれていました。

広場を囲む建物がとても美しく、あこがれのロケ地です。

妖精のいるナイアディの泉

この噴水は四つの妖精で飾られています。

湖の妖精は白鳥をつかみ、川の妖精は怪物の上で横になっています。太陽の妖精は馬の背中に乗り、地下水の妖精は珍しい生き物である龍の上に立っています。

ディオクレティアヌスの浴場

共和国広場はテルミニ駅から歩いて行け、そこに遺跡のような建物があります。

ローマ帝国皇帝ディオクレティアヌスが造った公衆浴場の跡で、今はその一部をサンタ・マリア・デリ・アンジェリ・エ・ディ・マルティーリ教会として使っています。

ローマ時代には、他にも数々の浴場が存在し、その規模も設備も驚くものばかりです。

マルキア水道

古代ローマにあった11の水道のうちのひとつ。

紀元前140年に完成したマルキア水道は全長91キロでした。

給水先の浴場としては、ディオクレティアヌス浴場とカラカラ浴場があり、ローマ時代の水道に対する徹底した考えに驚きます。

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ・エ・ディ・マルティーリ教会

ディオクレティアヌスの浴場跡に建てられたという教会で、ファサードはその浴場の一部を使っているという独特なものです。

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリという名前の教会がイタリアには他にもありますが、こちらはローマのものです。

ミケランジェロが晩年に設計しました。

しかし、ミケランジェロは教会の完成の前に他界してしまった為、その後さまざまな人物によって受け継がれ完成したそうです。

外観からは想像できない空間です。

ローマの教会の中では、色合いに特徴がありますね。

アグリッパ浴場

古代ローマ初のテルマエで、アウグストゥスの右腕であったアグリッパが建設させたそうです。

アグリッパはヴィルゴ水道をも完成させ、豊富な水の供給が可能となりました。

後に、ハドリアヌス帝の時代にも拡張工事が行われています。

トラヤヌス浴場

コロッセオからそう離れていない場所、オッピウスの丘にありました。

娯楽施設としても機能していたようで、その後トラヤヌス浴場をモデルとして公衆浴場が建設されたそうです。

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