奈良の西側を南北に流れる富雄川、そしてその流れは大和川と合流します。
ここは法隆寺を代表する斑鳩宮(いかるがのみや)があった場所です。
奈良公園とは違うおもむきがあり、一歩踏み入れると時間が止まっているかのようです。
斑鳩の里(いかるがのさと)
さまざまな建造物は、その維持をするのに大変な努力がなされており、気が遠くなるほどの年月を経ています。
聖徳太子ゆかりの斑鳩の里を、のんびり歩いてみてはいかがでしょうか?
法隆寺
参道の松並木にもおもむきがあり、静寂さとおごそかな気持ちにさせてくれます。
世界最古の木造建築法隆寺は、聖徳太子と推古天皇により創建されたと伝えられています。
「法隆寺地域の仏教建造物」の一つとして世界遺産に登録されています。
昔、このあたりに住んでいた友人から聞いた話によると、このエリアは法隆寺があることで大きなビルなどの規制があるとの事でした。
確かに、奈良には大きな建物がなく、もちろん法隆寺の近くにも大きなビルなどはありません。
五重塔
全国に五重の塔はいくつかありますが、その中で最も古いのが法隆寺の五重塔です。
「塔」は、仏教的な宇宙観を表しているそうです。
私は、「塔」を見上げる事で今の現実とは違う何かを感じ、いろんな事が思い浮かんできます。
夢殿(ゆめどの)
八角円堂という形をしていて、とても美しく見えます。
聖徳太子を供養する為に建てられたお堂です。
藤ノ木古墳
法隆寺から南に位置する円墳です。
横穴式石室で、春と秋には石室の中へ入れるそうです。
古墳が好きな方には、うれしいですね。
法起寺(ほっきじ・ほうきじ)
斑鳩にある法起寺は、飛鳥時代に岡本宮を寺に改められたとの事から、別名岡本寺とも言われます。
「法隆寺地域の仏教建造物」の一つとして世界遺産に登録されています。
三重塔
何度も修復されていますが、現存する日本最古の三重塔で国宝です。
法輪寺
聖徳太子の長男、山背大兄王(やましろおおえのおう)によって建立されたと伝えられてます。
こちらにも再建された三重塔があります。
慈光院(じこういん)
法隆寺の北東に位置し、近くに富雄川が流れている大和小泉にあります。
とても、おもむきがある茅葺屋根や庭園です。
抹茶や、精進料理(要予約)などもいただけます。
松尾寺
舎人親王(とねりしんのう)が建立されたと伝わる日本最古の厄除け寺として知られています。
バラのお寺としても、たくさんの参拝客が訪れます。
重要文化財としての本堂は、とても立派で、三重塔もあります。
若い頃、「厄除け」にはあまり関心がありませんでしたが、今となってはその大切さがわかるような気がします。