奈良の飛鳥地方にある三つの山をさし、平成17年に国の名勝に指定されています。
山といえば、標高の高い山ばかりに関心があったのですが、奈良のこの地でみる大和三山は、なんとのどかな気持ちにさせてくれるのでしょう。
特に、展望台から眺める飛鳥の景観は、標高の高い山の荒々しさとは違い、穏やかな気持ちにさせてくれます。
大和三山
天香久山(あまのかぐやま)
万葉集などで歌われてきた山で、標高152.4メートルです。
大和三山の中では、天から降り来たと言われる神話がある山であり、最も神聖な山とされています。
「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山」
なつかしい百人一首、持統天皇の歌です。
耳成山(みみなしやま)
大和三山の中で、最も北に位置し標高139.6メートルです。
円錐形の山で、とても美しいと思います。
「みみなしやま」はみみがない、まんまるの山という意味らしい。
耳成池公園や古池など、桜の名所にもなっています。
畝傍山(うねびやま)
橿原神宮前を降りると西側に見える山で、標高198.8メートルです。
大和三山の中では一番標高が高いですが、山頂の見晴らしはよいです。
「うねび」とは「火がうねる」という意味で、もともとは火山だったとも言われています。
大美和の杜展望台(おおみわのもりてんぼうだい)
大和三山や、二上山、葛城山などが見渡せる展望台で、桜の名所にもなっています。
西向きの展望台なので夕景を眺めるのにはとてもよい場所です。
大神神社(おおみわじんじゃ)
国道169号線で見た鳥居が印象的でした。
三輪山を御神体とする為、本殿がありません。
まさに、自然が神様といった感じでしょうか?
三輪そうめん
昔から、このエリアは素麺作りが盛んだったそうです。
年齢とともに素麺が好きになりました。
そして、素麺と言えば三輪そうめんがなつかしさもあって好きです。
ホケノ山古墳
前方後円墳ですが、すこし形が独特のようです。
前方の部分が小さく、円墳の部分が大きいようです。
このことから、最古の古墳ではないかとも言われています。
橿原神宮(かしはらじんぐう)
畝傍山の南東に位置し、神武天皇を祀った神社。
初詣の参拝が多く、奈良を代表する神社の一つ。
深田池という池もおすすめです。
横大路(よこおおじ)
大阪から奈良へ向かう時に、時々通る道に竹内街道という最古の国道があります。
竹内街道は、遣隋使派遣にも使われていた官道と言われています。
難波京を起点として、「地つ飛鳥」と呼ばれる地、二上山を通り「遠つ飛鳥」と呼ばれる大和の飛鳥京へとつながっています。
そして奈良に入ると「横大路」と呼ばれ、その道は東西に真っすぐのびています。