紅葉と言えば一般的には赤のようですが、私は黄色が好きです。
カラマツやシラカバ、ダケカンバなどが黄葉になり、去りゆく秋を感じる頃が一年で一番好きなシーズンです。
水辺でサラサドウダンツツジやナナカマド、ダケカンバなどが赤や黄色になっていくのを眺めていたころがなつかしい。
紅葉と黄葉、どちらが好きですか?
カラマツの黄色と常緑樹の緑のコントラストも良いものです。
しかし、天候や太陽の光によっても左右されますし、それらが一番美しい時期は、一年の中でほんの数日間しかありません。
一年の中で、唯一許される貴重な時間なのです。
シラカバやカラマツの黄葉が山を埋め尽くし、まるで花火のクライマックスかのようにこれでもかと色を変えていきます。
白樺とダケカンバの違いについて
白樺とダケカンバの違いですが、白樺より標高の高いエリアにダケカンバが生息します。
境目としては標高1,500メートルのあたりで、そのあたりは混在します。
樹木の色も白樺に比べて、ダケカンバは赤茶色がかっています。
そして、ダケカンバの方が巨木で、幹が根元に近いところから別れます。
紅葉と寒暖差
紅葉は、一日の中で寒暖差が激しいエリアほど鮮明な色を見せてくれます。
朝夕の寒いエリアでなければその鮮明さはなかなか難しく、急に冷え込んだなぁ~と思ったら、鮮やかに変わっています。
しかもその鮮やかな色は、太陽の光や天候と相まって輝きを増します。
それこそタイミングが難しく、シャッターチャンスは一瞬です。
どうして紅葉に感動するのでしょうか?
毎年、紅葉のシーズンになるとたくさんの人が旅行に訪れます。
そして、決まって写真を撮り、自然の美しさを残したくなるのです。
もちろん、実りの秋であり収穫の秋でもありますが、果物狩りや各地の見産品を買って帰ります。
これも、なにか動物的な本能なものかもしれません。
冬眠前も動物は、一所懸命エサを探し、野山を駆け巡ります。
そして、長い冬の眠りにつくのです。
人間も夏バテで食が細くなって、秋になり美味しいものを目の当たりにして、たくさん食べ、冬の準備をしているのかもしれません。
秋の終わりと冬のはじまり
スキーに夢中になる前は、秋が来ると自然の美しさに驚きました。
秋の終わりになると、さみしくなり、暖かさが恋しくなりました。
しかし、いまは秋の終わりと冬のはじまりは喜びの季節です。
朝靄の中で大自然の中に身をおくと、その光景のすばらしさの前に、
自然にはかなわないとつくづく感じさせられます。